「大理石(だいりせき)は高い。」
家具やインテリアについてよく知らない方でも「大理石」と聞くと、このように「高級品」とか、「お金持ちの家にあるもの」というイメージをお持ちの方は少なく無いのではないでしょうか。
大きな丸太から採れる手触りの良い無垢材や、石切場から切り出される大きな石などといった自然界から産出される建材は、人工的に作られた建材には無い唯一無二の存在感や高級感がある一方、採れる数量に限りがあること、加工に手間がかかることなどから、一般的に価格は高くなりがちです。
今回は、豪邸に使用される建材の代名詞とも言える「大理石」についてクローズアップしてみたいと思います。
大理石とは?
大理石は英語で「Marble(マーブル)」と呼ばれ、炭酸カルシウムを多く含む岩石である「石灰岩(せっかいがん)」が、温度や圧力による変成作用を受けてできた鉱物を含んだ岩石のことです。
ちなみに炭酸カルシウムは、卵の殻、チョーク、珊瑚などにも含まれている成分です。
古代ギリシア時代に建築された数々の神殿には、白く輝く大理石が使用されていましたし、神殿を飾る彫刻にも同じように大理石を彫った彫刻で飾られていました。
このように古代より彫刻や建築の材料として用いられてきた大理石は、何千年も経った現在でも変わらない姿を私たちに見せてくれています。
日本でも明治時代以降になると、「特に上等な仕上げ材」として洋風建築の建築材料に使われるようになり、大正・昭和時代以降は日本橋高島屋などのデパートや、一般企業のビルなどにも盛んに用いられることで次第に一般的な材料として親しまれるようになったのです。
人類の歴史と共に歩んできた大理石は、現代の建築・インテリアにも変わらず「特に上等な仕上げ材」として利用されています。
その利用例のコーディネートを見てゆきましょう。
大理石を使ったコーディネート例
ダイニングテーブルに使用する。
出典:Lounge Lover
大理石の魅力の一つに、木材と同じように「2つとして同じものが存在しない」ということが挙げられます。
人工的に作られた大量生産品のテーブルは隣に住む人も同じものを使っているかもしれませんが、天然の大理石は唯一無二であり、全く同じ柄のものは存在しません。
だからこそ愛着が湧きますし、長く使おうという気にさせるのです。
また石は自然界に存在するものなので、同じように自然界に存在するものとの相性が良く、同じ石はもちろん、木、植物、金属など、あらゆるインテリアアイテムとも組み合わせがしやすいのも大きな特徴の一つです。
上の写真のコーディネートのように、金属のテーブル脚、オーク材のチェア、麻を使ったラグなどとのコーディネートと美しく調和しています。
ダイニングテーブルはソファなどと並んでお部屋のインテリアの雰囲気を左右する家具の一つですので、思い切って大理石のテーブルを選べば、上品で格式高いラグジュアリーな雰囲気に大きく変更することができます。
ワンポイントのアクセントとして大理石を使う。
ダイニンングテーブルを置く場所が自宅に無い場合は、リビングテーブルやサイドテーブルにワンポイントとして大理石のインテリアアイテムを使うコーディネートがオススメです。
2シーターソファにはコーヒーテーブルの天板を大理石に、ワンシーターソファにはサイドテーブルの天板を大理石にすることによって、さりげなく高級感と上品な空気感をインテリア空間にプラスすることができます。
また使われている大理石の面積がダイニングテーブルと比べると小さいので、比較的手の届きやすい価格で購入することができるのも大きなメリットです。
大理石柄のインテリアアイテムを使う。
出典:Wayfair
「大理石のアイテムは素敵だけど、高くてちょっと手が出ないな・・・」
という方もご安心ください。
本物の石材を購入しなくても、大理石柄のクッションやラグを使用することで本物に近いエレガントな雰囲気を演出することができます。
上の写真ではクッションカバーを白い大理石柄にすることにより、シンプルな色とデザインのソファにちょっと目を引くような自然なアクセントを付与して変化をつけています。
また下の写真では光沢がありやや冷たい印象を持つ大理石をラグにすることにより、温かみのある印象を与えながら大理石の上品な質感を演出することに成功しています。
これが黒い大きな本物の大理石だとしたら金属やコンクリートの質感に囲まれて、やや冷たい印象のインテリアに寄ってしまいます。
いかがでしたでしょうか。
大理石は選ぶ石の色、柄、種類、置く場所や面積、素材によって、大きくインテリア空間の印象をコントロールできる建材です。
取り入れ方によって価格も大きく変わるので、希望のインテリアテイストと予算に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
ENTfurnitureでも以下のような大理石のアイテムをご用意しております。
大理石のインテリアに興味があれば、ぜひご検討ください。
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